~普通に暮らす幸せ~
こんにちは。
先日、すみれ荘に新しいお年寄りが入居されました。
その名はしげさん。
入居されたその日の夕食。
しっかりと手にスプーンを持ち、口へ運ぶしげさん。
病院では自分では食が進まず、注射器で流しこむように
食事をとられていたとの情報があったのですが・・
食事のお膳を前に、スプーンを渡すと、自ら「食べる」事を始められ・・。
その後はご本人の様子を見ながら、自分で食べられる時にはご自分で。
ダメな時には職員がお手伝いをしたり・・。
飲み物にもとろみ付きで・・と送りがありましたが。
湯のみに手を伸ばし、「ごっくん」と飲めるしげさんがいました。
職員みんなで、「よかったね。食べられそうだよ?」と確認!
椅子に座りかえ、足が床につき前かがみで食べられること。
ミキサー食でしたが、あまり食は進まず。ミキサー食は・・美味しくないのです
よね・・。むせこみもないので、回診にて形態を検討。
全粥、軟菜に変更。
すると前より食べていただけるように!
たくさん水分も取れないと脱水になってしまう・・
じゃあ、飲みたいものは?
「甘いものの方がよく飲んでもらえるようだよ?」
職員間、相談しながら、進めていっています。
今入居されて約1週間。
歩き出した時には手をつなぎ、一緒に。
「もしかしたらトイレかな?」とトイレ誘導したり・・。
普通に暮らす幸せ。
今回のしげさんの入居されてからの様子を見ながら、
どんどん本来のしげさんを取り戻していく姿を見ながら・・。
関わりがいかに大切かを感じています。
食事は、美味しく。食べたい時に。
トイレですっきり。
お風呂に入ってさっぱり。
適度に動き、しっかりと休む。
基本的なことですが、大事な部分なんだな~。。
最近のことなんですけどね
「ありがとう」「ようこそ」「おめでとう」
などなど・・口にしなければ伝わらないもの、言葉にして伝えることって大切です。
でも伝えることって言葉だけじゃない。
「仕草」や「態度」も重要です。
いくら言葉で言っていても、表情や声のトーンで伝わってしまうこともありますよね。
良くも悪くも。
先日、幸いにも「良い」方にあたりました。
それも、集団で。
あちらにとっては仕事ですから、それが当たり前のことなんでしょう。
でも、その「当たり前」を職場全体で常とするのには、高いプロ意識が必要です。
「信頼できるな」という安心感。
すぐに自分の仕事に重なりました。
おおお~かっこいい!
私はお年寄りのケアに直接かかわるわけではないけれど・・
家族や外の方に最初に対応します。
一期一会の人もいる、そんな時に、思わず対応が粗雑になってしまったことはないかな?と。
はっっ!
ふんどしを締めなおさねば!
仕事を楽しむこともいいことだけど、「職場」でもある玉樹にいる8時間はプロであること、
自分の仕事をきっちりこなす意識を持たねばねぇ~と自分を振返るいいきっかけになった出来事でした。
ちゃんちゃん!
目指せ!Ver.up☆
玉樹では「ケアの四重奏」といって、ケアの部分(食事・入浴・排泄・生活)で
何を大切にするのか?何を目指すのか?ということが提示してあるものを作成してます。
そのツールの内容は、私の中でも当たり前になっており、
勿論現場の中でも当たり前になっていると思いこんでいました・・・。
でも改めて確認した時に「薄れてきている現状」が有りました。
そこで今、ケアの底上げ+基礎固めを行っていく為にユニットOSA(リーダーのこと)と
確認しながら、個々のユニット毎の四重奏を作成中です!
OSAの視点で、自分のチームの弱い部分を挙げその部分を強化するためには具体的に何を
すればよいのか?私も考え、OSA自身も考え・・・そして一緒に確認する作業を今 行って
います。。
その内容をいかにチームの皆に周知して、皆で協力してやっていけるかがポイントですが
なんだか今からワクワクしています(^∀^)
一つ一つ小さな事だけど・・きっと基礎が大事!しっかりと基礎が固まっていれば
応用が利きますからね~
玉樹らしく②やって行けたらな~って思います。