根気よく。
ある日の会話。
職員)「お父さんからお弁当届いたんですけど、いかがですか?」
森さん)「食べてきたから、いいです。」
「ありがとう。ごめんね。」
そう言い続けて、まる一日、食べていただけない状況が続いた森さん。
水分もほとんど取らず、歩いてはふらふらする感じ。
ユニット外で、隣に座ってお話を伺いました。
旦那さんの話。お姉さんの話。実家の話。
歌も大好きな方。
「ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ♪」
と大好きな18番の歌を一緒に歌いながら、
誰か横で話を聞いてくれる人がいると落ち着くんです。
なんとか少しでも、水分や食べられるものは?と検討し、
前担当塚CMから、好きなものを聞くと、「おいなり」との情報が。
第一弾。「枝豆&ラコール」チャレンジ。
枝豆、ほんとは好きな様子。
一粒ずつさやから出して手渡す。
「ぱくっと」口に入れ、「おいしい」との言葉。
なんだかんだいいながらも、ちょっとずつ食べられGOOD。
第二弾。「おいなりさん」チャレンジ。
OSAがおいなりを購入してきてくれました。
「わたしはいいわよ~。おなかいっぱい」
といいつつも、たまに「おいなり」をちら見される森さん。
会話の合間に
「ぴっちぴっち・・♪・・」などと歌も歌いつつ。
そーっと、おすすめ。
するとすーっと手を伸ばし、口に入れる姿が!
おいなり、1つと半分。
ラコール1,5杯。枝豆。
食べていただけました。
森さんは、旦那様と一緒に、
玉樹のデイサービス、じゅげむ、ショートステイを
ずっと利用されていた方。
現在、少しでも食べられたり、
「ご本人が安心できる時間を作って行けたら」
「旦那様と一緒に過ごす時間を作れたら」と、
カンファを開き、
旦那様の来ている「じゅげむ」や
なじみの「すいせん荘」で過ごす時間を作って頂いています。
今後も定期的にカンファを開き、
「どうしたら、森さんに安心して過ごしていただけるのか?」
探って行けたらと思います。