あの人がいてくれたら!
「あ」「え」「・・・・」先日、夜も9時半を過ぎ、11才長男、6才妹と母、親子三人は玄関前で止まった。
セミが、玄関ドアの角にいる・・・死が近そうなアブラゼミがピトッ!っと玄関ドアを開ける、ちょうど開ける角にいる~。アブラゼミ・・・気持ち悪っ!!
もしも玄関を開けたなら・・・セミはパニック、アブラゼミのパニックは私のパニックでもあり・・・。どうやってどかす~?何も道具・・・あるじゃん☆剣道の稽古帰りの息子から竹刀の入った袋を受け取る。優しくどかすイメージは出来るのに、ピタッとそこにいるアブラゼミを見てしまうと~~・・・~~出来ないっ!!!
「かつやってよ~男でしょ!助けてよ!」振り返ると長男が遠い。遠くから妹に「石を投げろ!」と指示だけ飛ばす始末。素直にアブラゼミに向かって石を持った手を振り上げる下の子に「あ~~やっぱりやめて~セミがばああ~ってなるから~」
家に入れない夜。
長男と「やってよ!」の言い合いをしているうち、なんだか心細さを感じました。
「お父さんに電話してみよう」と携帯を取り出した。主人はむやみにザリガニを取りまくり、嫌がる子供達に虫を持って追いかける人です。東京に単身赴任中の主人に助けを求めよう・・・と思ったけれど、電話をしたところでどうにもならないか・・・と電話を切った。「こうなったら隣りの家のお父さんを呼ぶか?」「こんなことで~?」と自分で却下。
もうすぐ10時、親子で家に入れず何をやってるんだろう・・・ようやく、意を決してっ、アブラゼミを見ないではじいた!
ビビビビビィィ~!!!バババババァァ-!!!
ノンキで極端に方向音痴な何も、なんにも頼れない主人を初めて「あの人がいてくれたら!!」と思った出来事・・・かもしれません。