感謝&温故知新
出産&育児のために、お休みに入ってから2か月半が経ちました。
近況報告・・・等させていただきます。
約5年ぶりの出産から2か月・・・息子は、スクスク大きくなっています。(^_^)v
母乳もたくさん、飲んでくれています。
お陰様で、私も元気に家事&育児をこなしています。
階段転落事故や破水疑惑の中、予定日近くまで働くことを許してくださった施設長やデイ職員のみなさん、私のお腹をさすってくださったり「大事にするんだよ。栄養のあるものを食べるんだよ。」と思いやってくださった利用者さんたち、感謝感謝です。この子は、本当に幸せ者だと思います。本当にありがとうございました。
話は変わりますが、今回のお産を通じて、いろいろと思うところがあったので、ご報告します。
まずは、産婦人科医院、特に産科の数が減っていること。
社会福祉の世界では、15年以上前から、サービスの選択の重要性が叫ばれ、介護保険の導入とともに、利用者さんがサービスを選択し、評価することは当たり前になっています。ところが、産む・生まれるという世界では、医師を選択することが難しい状況でした。
その一方で、医療機器の進歩を痛感しました。
まずは、妊婦健診。お腹の中の赤ちゃんの状態は、3Dや4Dのエコーで立体的に見ることができ、へその緒や血管の状態まで観察できるようでした。それもエコー専門の技師さんがおられ、医師は技師さんの見解や画像で診察と・・・専門分業化されていました。事務の方や看護師さん助産師さん、エコーの技師さんに医師…といろいろな方が、一人の診察に関わられ、一つのカルテに目を通されることで色々な発見や見逃し予防・・・ができているのかなと思いました。
そして、いざ出産。分娩室は、陣痛監視装置という仰々しい名前の機械によって陣痛の波と胎児の心音を把握するとともに、母体の緊張を和らげるために音楽と映像・照明が陣痛の波とともに変化するようになっていました。といっても、出産時は、リラックス音楽は耳にはいらないし、リラックスできるという映像は目に入らず、助産師さんの叱咤激励のみが耳にはいっていました。
生まれると、立ち会えた主人が助産師さんと一緒にへその緒を切りました。なんとも言えない手ごたえの様子でした。そして、赤ちゃんの体重などを計測される様子はカメラで映し、母体の前と主人以外の家族が待つ待合室のモニターに映し出され、様子を見ることができます。
それが終われば、裸のままの赤ちゃんは、ホイっと母体の胸元に置かれ、初乳を飲ませることになりました。カンガルーケアといい、母体の肌にある常在菌を赤ちゃんに移すことでも赤ちゃんの免疫力を高めることができるそうです。また母親の肌に触れていることで赤ちゃんは安心できるそうです。きっと昔、自宅出産しかなかった時代では当たり前に行われていたことなんだろうなと思いました。
最新の機器に囲まれる中でも、産むという行為はとても原始的で、まさに温故知新ではないかと思いました。どこの世界でも、満足していただける心地よいサービスの提供のために、「故きを温ねて新しきを知る」ことは欠かせないのかなと思いました。
その後の入院生活。
やはり、どなたが夜勤だろう…誰が勤務だろう・・・ということが気になり始めます。いつも笑顔で気軽にまっすぐな目線で話しかけてくださる看護師さんとちょっと気になる行動をされる方・・・。人間なので相性もあるし、忙しそうだから・・・とお年寄りの気持ちがヒシヒシと身にしみてきます。この気持ち、大事にしようと思いました。