昼食から生まれる会話
今日の昼食は「おそば」でした。
あちこちから聞こえる利用者様の会話は
「昔はよく蕎麦をうったよなぁ」
「とーちゃんに打ってくろって頼まれれば、よく蕎麦を打ったんだ」
「大人になる頃には、皆が蕎麦をうてたもんだよ」
利用者の皆さんは、家族が打つ蕎麦打ちを子供の頃から見ていて
自然に覚えて、大人になる頃には美味しいお蕎麦が打てるようになっていたのかなぁと
思いました。
今は、スーパーに行けば1バック50円ぐらい
しかも、すぐ食べたいと思えば、すぐに手に入る(^^;)
でも、利用者の皆さんはお蕎麦やうどんを食べたい時は、
手作りで愛情込めて家族の為に、作っていたんだなぁと感じました。
私の目には、ちよっとだけ利用者様達の昔の食卓の風景が
お話しを聞き浮かんで来ました。
蕎麦を打っている脇には、子供達がいて 家族がいて
楽しい話しをしながら、蕎麦打ちをし
そして、食卓を囲み お蕎麦をすすりながら
あったかい時間を過ごしていたのかなぁと。
便利になってしまった時代ですが、そんなあったかな食卓が
今は、なくなりつつありますね。
利用者の皆さんの多くは、ご自分の部屋に食事が運ばれて来てお独りで
食事を摂っているとの話しを聞きます。
でも、それはご家族が全員揃う事が無理な世の中だと
ある利用者様は、おっしゃいました。
子供達は塾や習い物、ご家族はお勤めしていて帰る時間がバラバラ・・・
現代の食卓って???
今日のような 懐かしい話しが出来る食卓は
利用者様の顔も笑顔いっぱいでした。
いつも、もくもくとあまり会話もなく食べている昼食の時間ですが
今日のような、楽しい会話があちこちから聞こえるメニューは
とても嬉しく思いました。