高齢期の食生活ー低栄養予防
カテゴリー:管理栄養士/2013年7月21日
高齢期は加齢に伴う臓器の委縮や生理機能低下、特に視覚、味覚
の感覚機能の衰え、日常生活動作の低下が生じる。
さらに、認知症や脳血管障害に合併する摂食・嚥下障害も見られ、
誤嚥性肺炎なども引き起こします。
食生活では、摂取食品や献立が単一的で、栄養のアンバランスが起こり
やすくなります。
また味覚低下から、濃い味付けを好み、塩分や糖質の摂取量が多くなる。
咀嚼・嚥下困難から、硬いものや繊維質をさけるために、肉、海藻
果物、野菜など不足がちになります。
食物繊維や運動不足のため、便秘も増え、低栄養と運動不足では
老化も早めるようです。
高齢期の健康は単に肉体的な健康状態だけが目標ではなく、
魅力ある人格を備えた高齢者になること、好奇心や余暇活動の充実を
させることも重要とされています。
低栄養や運動不足が原因で臀部や太もものうらの筋肉が減少してくるので
骨と筋肉の材料となるたんぱく質やカルシウムを積極的に補うことも大切です。
主食はエネルギー源と同時に、たんぱく質源なので、適量を毎日摂る。
主菜となる魚、肉、卵、大豆製品も毎日摂り、乳製品も補う。
食欲がない時は楽しい雰囲気を作り、少量でも、食べたいものを食べたい
時に口に入れる。
少量でも数回に分けて口に入れると、食べられるようになります。
また栄養補助食品なども利用する。
口腔ケアもしっかり取り組み、食べる楽しみを大切にリクエストメニューなど
の充実をはかり、おいしい食事つくりを目指していきたいと思います。