高齢者と服薬について2
カテゴリー:医務/2014年3月15日
高齢者は年齢とともに、内臓機能の衰えにより薬の処理能力が低下します。 例えば、内服した薬を代謝する肝臓の機能は、加齢による肝細胞の減少や血流の低下などによって、その処理能力が70歳では30歳の時の約半分にまで落ちるといわれています。
使われなかった薬の成分を尿として体外に排出する腎臓も同じです。 腎臓の機能低下によって、排泄も滞りがちになり薬が体内に永く留まることで副作用を起こしやすくなるし、また濾過しきれずに体内に成分が蓄積される場合いもあります。
高齢者は薬を分解したり、排泄したりする処理能力自体が落ちていることを踏まえて薬を使うことが大切です。