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熱意と覚悟

カテゴリー:本部長/2008年9月15日

国道125号線沿いセブンイレブン脇のバス停から

「いいんです。この位の距離は歩きたいんです。」

と言って歩いてこられた姿が思い出されます。

 

始まって間もない玉樹のことを気に入ってくださり

はるばる神戸から

身銭をきって自施設の職員を連れてきました。

何度も玉樹に足を運んでくださり

無我夢中でがんばっていた

玉樹のことを元気づけてくれました。

凛としていて物腰が柔らかく

常に相手のことを気遣っていた姿が

印象的です。

最後にお会いしたのが昨年末

古河駅まで

お見送りした時です。

 

その方が9月12日亡くなられました。

突然の訃報でした。

 

4年前に胃癌の宣告受け

余命6ヶ月といわれていたそうです。

常に身近に死を意識しながら

これが最後になるかも知れないと

玉樹に来られていたのでしょうか。

そんなところは微塵も見せず

自施設の職員にはっぱをかけ

玉樹職員には優しい言葉をかけてくれ

「また違う職員を連れてきます。」

と神戸へ戻っていかれます。

 

今度はいつ来るのかと

たまに

心の片隅でフッと思い出してました。

また来ると思って。

 

なくなる3ヶ月前からは

在宅療養を選択し

点滴もしなかったそうです。

大好きな家族や友人に囲まれ

好きなものを少量口にし

刻一刻と迫る死と向き合っていたのでしょうか。

 

お会いした時間は短いけれど

老人介護に携わるものとして

また

人生の先輩として

忘れることはできません。

その熱意と覚悟には感服いたします。

 

道上さんありがとうございます。

合掌

 

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