「他の誰かじゃダメなんです」
カテゴリー:居宅介護支援事業所/2019年5月27日
先日、モニタリングの訪問でS様宅へ。
身体の状態は安定しているものの、家族様のちょっと大変なことは・・・
本人さん、夫がそばに居なくなると不安になり怒り出すこと。
ちょっとでも居なくなると呼び鈴を押し続ける。
いつもは動けないというが・・いざりながら移動し、スリッパで床を叩き呼ぶ。
息子さんが対応しようとするが・・・ 息子さんではダメなんです。
夫でないと
夫も90歳を過ぎ体力的にもきつくなってきています。
そんな夫に体調を尋ねると「自分も年だし、出来ることしかやってやれないが、ばあちゃんには一生懸命仕事してもらったから
恩返ししないとな」との返事。
「好きになられたり、嫌いになられたり大変だよ」と笑われていた。
夫は大変だと思いながらも「恩返し」と話されていた。「介護」をしているのではないのです。
90歳を過ぎて、手引き歩行で移動させたり、夜中のトイレの介助まで。食事作りも上手です。
Sさんに「夫が優しくて幸せ者ですね」っと話をすると「うふふ」と満面の笑顔
この笑顔は、「夫の力」がないと見られない笑顔だなと思いながら、私も幸せな気持ちになりました。
私の今のお仕事は、Sさんご夫婦の今の生活を維持できるようにサポートすること。
人にとっての「大変」には違いがあります。しっかりそこを見極めながら支えていきたいなと思います。