母のこと
先日、母の一年忌を迎えました
自分の母の介護・看取り・・・
点滴をどうするか?やらないと決めても、その選択で本当にいいのか?やらないって選んでしまって、私はひどい娘なのか?
食事がだんだん食べられなくなってしまった母に、姉や私は無理させたくないと思っていても、父は「母ちゃん、これ栄養あるから食べろ。一口食べろ。」と一生懸命声をかけます。それが父の母を想っての言葉で、母はそれに答えようと一生懸命食べようとして、もどしてしまったり・・・
この選択で本当にいいのか?私たち、母の為に何か出来ているのか?
母との時間が残り少ない事が介護の仕事をしてきた自分には分かり、その日が来る事を考えると寂しくて仕方がなく、実家に行くまでの車の中で涙が毎回涙が止まりませんでした
その時に思い出したのが高口光子さんの言葉『母の事を想って家族が一生懸命に考えた事がそれがその方にとって一番なこと。家族が選んでくれた選択をに対し、母は家族の為に一生懸命こたえるんだよね』です。その言葉が、私の気持ちをすうっと楽にして下さり、これで大丈夫と思わせて下さいました
また、家族の他に一緒に母を看て下さった、診療所の先生や看護師さん、訪問看護師さんやPTさん、訪問介護のみなさん、そして仕事を代わってくれたり話を沢山聞いてくれた職場の仲間が居て、一緒に介護や看取りについて考えて下さる存在は心強く、本当にありがたかったです
母が居なくなってから色々考えました
父が母に「母ちゃん、頑張って食べろ」と言ったのも愛情。無理をして食べてしまった母も父の為に一生懸命に食べていて、それも家族の為に母が出来る精一杯の事だったのだと思いました。
だから、正解はないけど、相手を想って出す答えはそれは正解なんだという事。
母の看取りで、自分が家族側に立たせていただき分かった事、感じた事が沢山あり、ダメだったな・・・自分と思いました。
これから、自分が出来る事を一生懸命やっていきたいと思いました。