特養という場所
私は、施設の相談員兼ケアマネとして仕事をさせていただいております。
ケアマネの研修では在宅中心の事が多く、その中で、特養で働く私たちの役割って何だろうと考える機会を何度も頂きました。
『地域包括ケアシステムの実現に向け』特養として出来る事は?
入居されても、ご家族・馴染みの方との関係、馴染みの場所、今までの繋がりが継続できるようにサポートさせて頂く事が大切であると考えます。
それに加えて、入居されてからも、新たな関係や繋がりをきずいて、「今を楽しむ」事が出来るような生活を作っていけたらと思います。
私も母の介護をしていた時、家族以外にも話せる存在が居る事が心強く、沢山助けていただきました。
自分も、誰かのそんな存在になれたらいいなと思っています。
主任介護支援専門員研修
『主任介護支年専門員研修』を受けさせていただく機会をいただき、先月無事に終了する事が出来ました。
6月~8月と2ヶ月の研修、その前の事前課題など、本当に辛くて途中で『私、最後までやり切れるかな』と本当に思いました ケド 終わってみると諦めないで最後まで頑張って良かったって思いました。
ZOOMの研修の中では、ロールプレイ、事例発表、グループワーク と毎回盛りだくさんで、出来ない自分に落ち込んだり、講師の先生方や他の仲間から沢山の事を学ばせていただきました。
主任ケアマネの役割は『地域課題の発見』『人材育成』と言われています。
その為、今回はコーチングの技法を沢山学ぶ機会がありました。
大切な事
1.様々な意見を簡単に批判しない
2.論点と人格を一緒にしない
この研修をこれから活かし、人として成長出来たらいいなと思いました。
母のこと
先日、母の一年忌を迎えました
自分の母の介護・看取り・・・
点滴をどうするか?やらないと決めても、その選択で本当にいいのか?やらないって選んでしまって、私はひどい娘なのか?
食事がだんだん食べられなくなってしまった母に、姉や私は無理させたくないと思っていても、父は「母ちゃん、これ栄養あるから食べろ。一口食べろ。」と一生懸命声をかけます。それが父の母を想っての言葉で、母はそれに答えようと一生懸命食べようとして、もどしてしまったり・・・
この選択で本当にいいのか?私たち、母の為に何か出来ているのか?
母との時間が残り少ない事が介護の仕事をしてきた自分には分かり、その日が来る事を考えると寂しくて仕方がなく、実家に行くまでの車の中で涙が毎回涙が止まりませんでした
その時に思い出したのが高口光子さんの言葉『母の事を想って家族が一生懸命に考えた事がそれがその方にとって一番なこと。家族が選んでくれた選択をに対し、母は家族の為に一生懸命こたえるんだよね』です。その言葉が、私の気持ちをすうっと楽にして下さり、これで大丈夫と思わせて下さいました
また、家族の他に一緒に母を看て下さった、診療所の先生や看護師さん、訪問看護師さんやPTさん、訪問介護のみなさん、そして仕事を代わってくれたり話を沢山聞いてくれた職場の仲間が居て、一緒に介護や看取りについて考えて下さる存在は心強く、本当にありがたかったです
母が居なくなってから色々考えました
父が母に「母ちゃん、頑張って食べろ」と言ったのも愛情。無理をして食べてしまった母も父の為に一生懸命に食べていて、それも家族の為に母が出来る精一杯の事だったのだと思いました。
だから、正解はないけど、相手を想って出す答えはそれは正解なんだという事。
母の看取りで、自分が家族側に立たせていただき分かった事、感じた事が沢山あり、ダメだったな・・・自分と思いました。
これから、自分が出来る事を一生懸命やっていきたいと思いました。