楽しみながら勉強会
先日、町内の医療、保健、福祉に携わる関係者が集まっての研修会が開催されました。
会長の先生から、話を聞くだけよりも、実践とかがあった方が楽しく研修会できるのでは・・との提案があり
「緊急時の応急処置」~あると便利三角巾~
という演題で勉強してきました。
三角巾一枚を使っての、止血、固定・・・などなど
頭を怪我しても、私たち居宅にお任せください。
こんなふうに止血しますからね。
みんなで、楽しみながら学ぶことができました。 楽しく学ぶことが大切だと思いました。
「他の誰かじゃダメなんです」
先日、モニタリングの訪問でS様宅へ。
身体の状態は安定しているものの、家族様のちょっと大変なことは・・・
本人さん、夫がそばに居なくなると不安になり怒り出すこと。
ちょっとでも居なくなると呼び鈴を押し続ける。
いつもは動けないというが・・いざりながら移動し、スリッパで床を叩き呼ぶ。
息子さんが対応しようとするが・・・ 息子さんではダメなんです。
夫でないと
夫も90歳を過ぎ体力的にもきつくなってきています。
そんな夫に体調を尋ねると「自分も年だし、出来ることしかやってやれないが、ばあちゃんには一生懸命仕事してもらったから
恩返ししないとな」との返事。
「好きになられたり、嫌いになられたり大変だよ」と笑われていた。
夫は大変だと思いながらも「恩返し」と話されていた。「介護」をしているのではないのです。
90歳を過ぎて、手引き歩行で移動させたり、夜中のトイレの介助まで。食事作りも上手です。
Sさんに「夫が優しくて幸せ者ですね」っと話をすると「うふふ」と満面の笑顔
この笑顔は、「夫の力」がないと見られない笑顔だなと思いながら、私も幸せな気持ちになりました。
私の今のお仕事は、Sさんご夫婦の今の生活を維持できるようにサポートすること。
人にとっての「大変」には違いがあります。しっかりそこを見極めながら支えていきたいなと思います。
この日
3月11日。
8年前のこの日。私はN様宅で市役所の職員さんとともに契約をしていた。
その時に地震が来た。Nさんの息子さんの「外に非難しましょう」の一声で夢中で外に出たのを覚えている。
怖くてうずくまっていた。隣には高校があり学生がグラウンドに砂埃をあげて非難していた。
少し落ち着くと、契約中のNさんが居ない。
みんなで探すと、Nさんは道路に出て瓦を拾っていた。
当時のNさんは一人暮らし。
認知症が進行し始めたころであった。
私が訪問すると、いつも4人分の食事が作られていた。
息子が好きなもの、夫が好きなものがたくさん並べられていた。
近所には、「息子がまだ帰ってこない」と何度も聞きに言っているような状況であった。
朝7時には、私の電話が鳴り「今日は仕事に行くの?一緒に行きましょう」と毎日のように電話があり日課になっていた。
そんなNさんとのやり取りが毎年この3月11日が来るたびに思い出される。
先日、息子さんの近くにと越していったNさんの悲報を聞かされた。
とても愛にあふれ、家族が一番大切だったNさん。家族さんもとってもNさんの気持ちを大切にしていた。
とってもあったかい家族。
お悔やみ申し上げます。
私はこの3月11日が来るたびに「あの日は・・・」とずっと思い出すだろう。
たくさんの利用者さんとの関わりがある中で、思い出に残るエピソードがある。私にとってとっても大切な人生の一こまであり、その一つ一つの関わりが私を成長させてくれる。
これからも、一人一人との出会いを大切にしていきたい。