職場環境をチェックする
先日
介護情報誌「おはよう21」の編集の方が取材にいらっしゃいました。
2009年1月号特集で
【職場環境を自己採点してみよう】という内容で玉樹がサラッと登場です。
生活介護研究所代表の坂本宗久さん
ファシリテーター(株)代表取締役の小田明則さん
が作成した職場環境のチェックシートを自己採点ということで
玉樹がチェック。
はてさて、結果は?
お楽しみに。
流れる水は腐らず
11月1日付で全体的な人事異動が行われます。
これまでも異動はなかったわけではないのですが
大幅なものは初めてです。
明日、発令されます。
一般企業では当たり前のことなのでしょうが
オープンして間もない
この新型(ユニット型)特養では
非常にリスクが高いと思います。
組織がしっかりしていないと
人間関係に振り回され
高い離職率と人手不足
それに追いつかない人材育成
離職が離職を生み
あっという間に悪いスパイラルに陥る可能性があります。
それに
ユニットケアの良さは
ユニットの10人というお年寄りと深くかかわることができることです。
深くかかわりよく知ることで
その人に対して個別的なケアを提供でき
個性的で素敵なお年寄りに出会うことができます。
人事異動はそのユニットケアのメリットにもある意味矛盾してるところも。
「じゃあ、なんでやるの?」
特別養護老人ホーム玉樹は組織で
お年寄りの介護を担っています。
一人だけの力でやっているわけではありません。
チームで仕事をしています。
変わらない人間関係は安定もしますが
マンネリもしてきます。
それに
今いるところが最適なポジションとは限りません。
働く人がそれぞれの個性に合った場所で
力を発揮して
初めて大きな仕事をなしえます。
また
環境が変わることで
学ぶことも多いはず。
【流れる水は腐らず】
変わることを恐れていては何も進歩ありません。
これでよしとすることでどんどんジリ貧になっていきます。
お年寄りが生き生きと暮らし
職員が生き生きと働ける環境を作るためにも
開所して丸3年
今回の人事異動に踏み切りました。
熱意と覚悟
国道125号線沿いセブンイレブン脇のバス停から
「いいんです。この位の距離は歩きたいんです。」
と言って歩いてこられた姿が思い出されます。
始まって間もない玉樹のことを気に入ってくださり
はるばる神戸から
身銭をきって自施設の職員を連れてきました。
何度も玉樹に足を運んでくださり
無我夢中でがんばっていた
玉樹のことを元気づけてくれました。
凛としていて物腰が柔らかく
常に相手のことを気遣っていた姿が
印象的です。
最後にお会いしたのが昨年末
古河駅まで
お見送りした時です。
その方が9月12日亡くなられました。
突然の訃報でした。
4年前に胃癌の宣告受け
余命6ヶ月といわれていたそうです。
常に身近に死を意識しながら
これが最後になるかも知れないと
玉樹に来られていたのでしょうか。
そんなところは微塵も見せず
自施設の職員にはっぱをかけ
玉樹職員には優しい言葉をかけてくれ
「また違う職員を連れてきます。」
と神戸へ戻っていかれます。
今度はいつ来るのかと
たまに
心の片隅でフッと思い出してました。
また来ると思って。
なくなる3ヶ月前からは
在宅療養を選択し
点滴もしなかったそうです。
大好きな家族や友人に囲まれ
好きなものを少量口にし
刻一刻と迫る死と向き合っていたのでしょうか。
お会いした時間は短いけれど
老人介護に携わるものとして
また
人生の先輩として
忘れることはできません。
その熱意と覚悟には感服いたします。
道上さんありがとうございます。
合掌