やり続けること。
先日、埼玉県にあります特養Sへ見学へ行ってきました。
本当は、Kouを出産前に2月に見学を予定していた・・・目的は、食事の委託業者選定にあたって、検討している業者の一つが、特養Sの委託を受けていたからだ。
その特養は、やはり管理者研修で、施設長さんからお話を聞いたことがあり、これを機会に見学させていただこう!!と考えたのだ。
実は、見学を予定していたのが、予定日の2日前。それでも、陣痛さえ来ていなければ、無謀にも行くつもりだったのだ(笑)
特養Sを訪問して、まず建物を見て、その曲線の柔らかさや緑との調和された様子、内部については木材が基調となっており、とても心地良さを感じた。そして、何より、その建物をとても大事に使われていると感じた。
また、施設長さんとお話をすると、決して現状に満足せず、よりよい方向へ進化していこうとする姿勢に、感心した!!
約30年前、特養を立ち上げ・・・かかげた理念は「老人にも明日がある。」
もちろん当時は、従来型といわれる形。でも、お年寄りのよりよい生活をと考え、現在ユニット型に立て替えをし、30年前から掲げている理念に向かって、日々取り組んでいる。。。
30年。「老人にも明日がある」をモットーに、努力し続けているさまに感動。
やり続けること。には大変なパワーが必要だ。
今後の玉樹についても、長いスパンで考えていかなければと思う。
目から鱗(うろこ)
開所当初から、ボランティアを希望して電話をくださったり、玉樹の扉を開いてくださった方々には、どんどん来ていただいていた。
だけど、なかなか継続していただくことが難しい。
その一方で、受け入れる側(現場の職員)の負担も否めない・・・
日常の業務の他に、ボランティアさんを気遣い、何をしていただくか考え、お年寄りとのコミュニケーションが上手くいっているか気にしながら・・・などなど。。。
でも、何とか受け入れたい。
また、先日は、町内の小学生の仲良しグループが、「ボランティアに来たい!」と連絡をしてきてくれた。
でも、受け入れに迷いが生じた。来て欲しい!だけど、ルールを作ったほうが良い?保護者の方に受付していただく?現場職員の負担は?
などと考えているうちに、折角芽生えた、子ども達の「芽」を萎えさせてしまった。育てることができなかった。
でも、何とか受け入れたかった。
そんな中、開所前に「管理者研修」にてお話を聞いた施設。ボランティアさんの登録が約300名で、年間延べ人数3000人~4000人いらっしゃるという特養Kの園長さんの顔が浮かび・・・
昨日、特養Kを訪ね、勉強させていただくことが実現した。今年の納涼祭にてボランティアの担当となる職員3人とともに。
その感想が・・・
まさに、「目から鱗が落ちた」 が最もふさわしい!!!!!
今までのやり方に無理があったのだ。続けていただけなくて当たり前だった。
特養Kの園長さんをはじめ職員の皆様が、申し出を快諾してくださり、昨日の見学の際も、笑顔で迎えてくださり、ありがとうございました。
まずは、玉樹でも、真似をさせていただく。できる部分から。
そして、数年かけて・・・玉樹の彩りを添えていき、、玉樹らしいものを創っていけたらいいな。
特養Kの喫茶ボランティアさん(75歳)の一言
「ここに来ると、私が元気をもらうのよ。そして、家に帰ると家族に対しても優しい自分でいられるの。」
とても素敵な笑顔で話してくださった。彼女にとって、きっと心地よい居場所なんだろうな。
水戸へ
昨日は、「新任施設長勉強会」に参加してきました。
施設長経験が・・・概ね3年未満の施設長を対象とする勉強会です。
午前中は講義。
①茨城県老人福祉施設協議会の会長による 「施設における状況と課題 ~中央の情勢について~」
②特養 松籟荘の施設長による 「施設の現状と課題 ~個別ケアについて~」
午後は4つの班に分かれて、グループ討議。
勉強会を通して、感じたこと。
一つは、今は、この環境で踏ん張るしかない。ということ。
課題は・・・人材確保について、介護保険制度について、資源の不足、等々・・・山積みではあるが。。。
もう一つは、玉樹の理念である「普通に暮らす幸せ」を示し続けること。が大切であるということ。
そうすることで、「個別ケア」へ繋がるのだと思う。
個別ケアを実現する為に、従来型の施設も、ユニット型の施設も、従来型とユニット併設の施設も・・・試行錯誤している状況であるが、玉樹は、玉樹らしく一歩一歩進んでいきたい。